我が根城であったアレスクラー弓張が閉鎖される事は前回にご紹介しましたが、ソレに伴って一つの別れがありました。
懇情の別れとなったのは、サファリVR161です。
この161との縁は、思えば数奇と言えば数奇でした。
組員M君が栃木の県南方面の中古車屋で偶然発見して、すぐさまワタシに連絡が。
その夜仕事が引けてから速攻新幹線で現車を確認。入荷したばかりで外国行きかオークションかと立ち位置微妙と見解を述べた店主から、半ば奪い取るように金額交渉をして購入(笑)。
格安というワケでは無かったですけど、夢にまで見た161。
物欲の圧倒的勝利でした。
最初に乗った時は「え?ナニこれ??」と脳内に疑問符が飛び交う程の酷い乗り心地。
モノの本では161の等長テーパーリーフはコイルにも劣らないとされているのに、我が腰の浮きっぷりはヘタリ切って常にバンプに触っているジムニー並みなのです。
原因は黒く塗られていたガチガチの黄色いショックアブソーバー(笑)。
安物5000番ランチョに交換したらまさに賞賛の如き「フンワリ~フンワリ~」。
でも油断してると時たま「ドガ!」という衝撃が。
「ドガ!」はフロントリーフがヘタってバンプに衝突しているからだったですが(笑)。
その後フロントリーフを新品に交換して野山を駆け巡り、ボディも我がサファリ風にモディファイが順調に進んでいたある日、コレまた程良くボコボコのY60がお家にやってきました。現在部品鳥の弐号機です。
暫くは究極とも言えるコイルとリーフのサファリ2台体制を贅沢にも楽しんでいたのですが、やはり同系車種を2台維持するのはどうかと思い始めていた時に、タイミングを計ったように是非譲ってくれと言う組員に譲渡。
そんなワケで161との蜜月期間は割と短かったのです。
その後、次期オーナーによって鉄工所スペシャルのシャックルや産業遺産級のテーパーリーフへ増しリーフ(爆)という神をも恐れぬ魔改造をされ、リアにはLSDを組まれ戦闘力もみるみる逞しくなっっていきました。
特徴的なレジントップが大胆にカットされ、荷台にお手製の極太ロールバーが組まれ、西海岸風ピックアップに改造されたのもこの頃です。
そしてその次のオーナーも組員。なので常に我が片目の片隅の視界には入っているというカンジなのです(笑)。
3人目のオーナーはクロカンマシンと言うよりは2人乗り街乗りピックアップとして活躍させていました。
クロカンピックアップと言う車種は本当に便利です。
特にこーいうようなオフロードコースには必需とも言える利便性に、ワタシ達は猛烈に気が付いてしまいました。
イベントあるごとに駆り出して便利に使わせて貰っていましたが、遂に太っ腹な三代目オーナーは皆の為にコースへ寄贈する事に決めたのです。
そろそろ本気で継続車検が怪しいのも事実でしたが(爆)。
ナンバーは無くなりましたが巡り巡って再び我が元へ帰ってきた161です。
バッテリがダメになってもグローも無しの引き掛けで無理やり目覚めさせたり、灯油や何時のか解らぬような粗悪な軽油を突っ込まれたりして、気が付けばいかにも雑なフィールド専用実用車と化しておりました。
それでも愚図ること一つなく、常に独特のSD33サウンドを奏でてコースを実直に走りまわっていたのです。
そんな健気な161ですが、極たまに洗車されてたり気が付いたらスワンパーを履かされていたりと、ソレナリに皆はかわいがられていたようです。
そんなこんなで大きな故障もなく活躍してきた161なので、本当は手元に置いておいて部品鳥としても良かったのですが、ボディ以外Y60との互換性はそんなにあるモノではありません。
そんな折、2代目オーナー自らが解体業者に連絡して引導を渡すとの連絡が。
一瞬、「ちょっと、」と思いましたが、我が手元に残して邪魔になりつつ腐れて行く姿も忍びないモノがありますので、皆の意思を確認してツブすことに。
タイヤは早朝から総務部長が3分山スワンパーから極太のバリ山マッテレに交換。
多分今まで一度もしなかったであろうファンキーなイデタチでの死装束となりました(笑)。
ワタシも思い出深いグリルと独特なブラケットを介して取付けるピントルを抽出。
当時とても高価だった日産純正マニュアルフリーハブも頂こうとしたのですが、外して見ると「!」な状態だったので、そのままそっと”お戻し”に(爆)。
粉々のグッチャグチャでよくも4輪回ってたもんだと感心してしまいました。
生涯走行距離186359キロ。SD33としてはまだまだ現役続投可能な距離数です。
引取業者はリビルトや輸出もやってるので、きっと途上国で再び回り続けるでしょう。
そのSD33ターボ付き。列型ポンプも凛々しいですね。
またこの黒いヘッドカバーがL20ターボみたいでカッコいいんです。
勿論純正品。コレを見てるとTDやTBなんかは単なる「灰色の蓋」に過ぎません。
エンジンが”商品”なので、さすがに記念品にするにはいきませんね。
4月某日のよく晴れた日でした。
VR161、いろいろと楽しませてくれて本当にありがとう。
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- 2010/04/28(水) 12:05:27|
- アレスクラー弓張
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