組長の徒然なるままに

北関東の極一部でその名を轟かす硬派ヨンク使いの会、恐怖の六年二組を主宰する組長の極フツーの日常やその偏見入り左脇えぐるよな視線で見つめた社会の風景を語る門外不出の赤裸々日記。

4DR5

この数字とアルファベットだけでピンと来てしまう方は、病状末期のディーゼルマニアか赤貧の泥沼ジーパーでしょう(爆)。
ワタシ、サファリ乗りになる前は何年間かJ24という、半官半民のようなジープに乗っておりました。
4DR51Aという形式のディーゼルが積まれており、なかなか”味”のあるエンジンでしたよ(笑)。

J24はいわゆる20系と言われるタイプで、分類的にはミドルホイルベースのジープになります。
特徴的なのは一般的なショートの50系とは違って幌車でも扉が鉄で出来ており、ちゃんとしたリア扉がつき、民間ぽくメーターがドライバーの正面にきた、という感じでしょうか。

元々自衛隊用の73式ジープの民間バージョンなのですけど、特殊な装備以外でも両者にはかなりの差異がありました。
自衛隊さんは幌ドアだったり50系と同じカッチョイイメーターだったり、なにより羨ましかったのはシートがリクライニングする!という豪華仕様だったりしたのです(笑)。

ジープのディーゼルは基本的にどのボディでも同じだったので、この4DRも積まれた系によっては随分と印象が変わったものでした。
短い50系だと意外に軽快で車体が前に出る感じがします。加速感、も若干ありました。
逆に長くて鉄箱の30系は相当におっとりしていて、踏んでも踏んでもなかなか車速が乗らないカンジです。
20系はその中間~30系に寄ったような感覚でしたが、世間的にはどれも十分に「遅い」範疇ですね(笑)。


しかし、この後に日本の名エンジンと誉れ高い、4DR6型エンジンへと進化していきます。
これは4DRを直噴化してターボを付けたモノですが、その粘りまくる低速トルクと高速道路の右側も走れる動力性能がガソリンエンジン崇拝者をも魅了し、本当に素晴らしいエンジンとなりました。
4DR6を積んだJ53は新たな三菱ジープのスタンダードとなって、様々なユーザーに愛されていくこととなるのです。
ま、車種整理でジープはJ53だけになっちゃったのもありますが(爆)、、、。


んが、平成5年度の排気ガス規制にはこのエンジンではクリアできないコトがわかって、三菱が再び引っ張り出してきたのがなんと2世代前の4DR5だったのです。
燃焼形式は直噴から過流室に退化した代わりに噴射量は増量。熱量が上がるためにターボ+インタークーラーというクロマニヨン人にルーズソックスを履かせるようなビミョーなエンジンとなりました(笑)。
数値だけみればトルクは歴代ジープ1位を誇りますが、もはやあの4DR6の驚異的な粘り腰とレスポンスは失われており、そしてなんの改良も見ないままジープは静かに生産中止となっていったのです。

そういった歴代の基礎となる4DR5型エンジン(生バージョン)は、実は前期型と後期型があります。
前期型はたった2年間しかジープに積まれませんでしたので、逆に貴重品ですね。
当たり前ですが後期型の方がパワー、トルク共に勝っています。
ワタシが愛してやまない(?)4DR51Aは最後期型になります(笑)。


06-066.jpg


J24の4DR51Aを始動させるには、まずキーをGROWの位置に捻ります。
ACCとは反対の方向で、手を離すとOFF位置に戻ってしまいますので、巷のクイックグローに慣れた方は注意が必要。メーター横のグロー目視穴(笑)を凝視し、針金がオレンジ色に光って来たらおもむろにスターター位置へキーを捻り込みます。
と、健康な4DRなら即座に身震いと同時にガンガンガンガン!というイカニモなディーゼルノイズを伴って元気に目が覚めるのです。
オイルが温まるとガロガロガロガロという、これまた全くまごうことなきディーゼルらしいアイドリング音(笑)。

7.5R16を常用履きしていたワタシのJ24は、常に発進は1速から。
4DR6ならば2速から発信できるのでしょうけども、さすがにナマには若干のムリがあります。
回転計がないので何回転回っているのか正確には解りませんが、ガゴゴゴゴ~とヒト吹けしてから2速へ。
さらにヒト吹けで3速。ここからペースの速い田舎県道の流れに乗るには十分に吹かしこんでから4速にする必要があります。この時点で車速はだいたい70km/hぐらいですね。
そのままアクセルを踏み込んでいけばメーター読みで110km/hぐらいまでは伸びていきますが、それには4DRの轟音とモロモロの振動やノイズに耐えねばなりません。

高速道路の巡航はメーター読み90km/hが妥当なのですが、ノーマルタイヤは215R15というカワユイサイズなので限りなく100km/hに近いとは思うのです。
当然のようにこの速度でも車内での会話は閉ざされます。たとえ大切なデートでも4DRは遠慮を知りません(笑)。


ヤマに入って2-4レバーを4にして、ついでに隣のH-LレバーもLにすると、遂に4DRの真骨頂が。
1速+アイドリングでゆっくりゆっくりタイヤを回しながらパタンを刻むような王道走りは、まさにこのエンジンの為にあるような感じです。とゆーか、それ以外はちょっと苦手(笑)。
なのでトライアル的な走り方には向きませんが、渋く這いずり回るにはまさしくウッテツケのエンジンです。
見てる方は地味過ぎて飽きますけどね(爆)。



J24は運転席の下に燃料タンクがあります。
無様に腹下にぶら下げてないのは大変ヨロシイ設計ですが、45リッターぐらいしか入りません。
しかしそれでも普段から500キロ近い航続距離を誇ってましたので、これは特筆すべき経済性です。
常にスタンドに寄らねばならないゴーナナとは違うのですよ(笑)。

と、いうような素晴らしくディーゼルライクなエンジンでした。
ジープの前が80GXの1HZだったので余計にカルチャーショックを感じたのかも知れませんが、間違いなく言えるのは、J24に乗ってる頃が一番クロカン遊びが理屈抜きで楽しかったという事ですね。

今思えば、クーラーもパワステもなくよく乗ってたなあと思う反面、四駆の楽しさは充実した装備じゃないんだなと改めて気付いた次第です。

とは言いつつも、Y60が染み付いてしまった身体にはもう無理ですけどね(笑)。








4DR51Aスペック

型式 4DR5
燃料 ディーゼル
ボア×ストローク(mm) 92×100
排気量(cc) 2,659
弁配置 OHV
圧縮比 20.0
最高出力(PS/rpm) 75PS/3,700(前期)
80/3,700(後期)
最大トルク(kgm/rpm) 16.5/2,200(前期)
18.0/2,200(後期)

搭載車種 J54、J24H、J36、J44、J55L(輸出用)、J24A/P防衛庁
生産時期 昭和45年~昭和58年
(注)前期型は昭和47年迄




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  1. 2010/03/11(木) 00:30:18|
  2. 間違いだらけのクルマ人生
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

私はディーゼルは炭酸ガスの排出が少ないぐらいしか存じ上げませんが(爆)・・・

産業用機械のようなエンジンでしたが、その分圧倒的な信頼性と粘りがあったように感じます。
J24は友人が乗っていたので時々運転させてもらいましたが、意外と乗り心地も良く
ヒステリックな噴射時期が進角するエンジン音を聞きながら引っ張ると結構軽快に走った記憶があります。
Jeepは車体の軽量さが何よりの魅力で、2tトラックのようなヨンマルと比べると余計に感じた物です。
4DR5、4DR6はガバナーの特性で負荷がかかってから燃料をくれてやった度合いが大きいので
アイドリング付近の粘りがあったのでしょうね。まさに古き良き時代のエンジンです。

ランクルでもBは2Bに比べてもりもり走り感触は良いですね。速度が乗ると絶対的排気量で差がつきますが
クロカンではアクセルワークに敏感で一発一爆発の感じが伝わると評された物です。
粘り4DR5とレスポンスの初代Bはクロカンディーゼルの立役者ですね。
  1. 2010/03/11(木) 08:25:52 |
  2. URL |
  3. くろちゃん #-
  4. [ 編集]

初代B

初代Bを真剣に乗った事はありませんけど、たしか組の先輩のダイナがBだったですね。普段は1HZの70ショート幌を乗っておられますが、Bも「結構走るぞ」と言われてましたよ。

ヨンマルが2トントラックならニーヨンは1.5トントラックでしたね(笑)。
ゴーヨンは1トントラックで、サンロクは、、、、(爆)。

そう言えば、街中で見るJEEPって随分と減ってしまいましたね、、、。



  1. 2010/03/11(木) 09:43:03 |
  2. URL |
  3. くみちょう #-
  4. [ 編集]

素晴らしいお話です。以前私はj54ナローに乗っていて、何よりそのディーゼルエンジンのフィーリングに感化されてしまいました。その後の人生にも影響を与え、今乗っているエグザンティアも並行輸入のディーゼルです。機械を良くわかっていないおしゃれ感覚のフランス車仲間からの評判はあまりよくありませんが4DR5が身体に植えつけた内燃機関のフィーリングはこれ以外受け付けないほど強烈でした。極端な話、ハイドロよりディーゼルのフィーリングを味わうため今の車に乗っているような気がします。4DR5はストーンズやビートルズと同じで永遠のエバーグリーン、普遍的なものだと思います。人生の中で素晴らしいエンジンに出合えて本当に良かったです。
  1. 2014/05/12(月) 07:05:12 |
  2. URL |
  3. フラ車乗り #gMNrtepw
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます

フラ車乗りさんコメントをありがとうございます。
4DR5型は評価するのがムズカシイエンジンですが(爆)、間違いなくディーゼルの濃い味はありました。
いまでもあの音(轟音)が脳裏に焼き付いております。

エグザンティアなんてオシャレなお車でディーゼルってすごいギャップですね(笑)。
ストーンズやビートルズと4DR5、、、う~んマジすか(笑)。

  1. 2014/05/12(月) 14:00:55 |
  2. URL |
  3. くみちょう #-
  4. [ 編集]

はじめまして。1972年のJ54ジープの購入を検討している者です。ブログを拝見させて頂いてとてもジープに詳しい方だと思いコメントさせて頂きました。購入検討中のJ54は3速ミッションなのですが、どうしても4速ミッションに積み替えたいと思っています。そこで前期の4DR5と後期の4DR5などの4速ミッションと互換性はあるのかどうか教えて頂けないでしょうか?ご返答お待ちしております。
  1. 2014/07/28(月) 23:33:43 |
  2. URL |
  3. masa nishioka #-
  4. [ 編集]

残念ながら

コメントをありがとうございます。
換装についてはワタシには残念ながらソコまでの知識はありません。
申し訳ございません。

T90ミッションはJ3で味わったことがありますが、カチカチとストローク短く決まって気持ちが良かった記憶があります。
ひきかえ、KM140はストロークが長く手ごたえも曖昧で、ジープ必需の延長シフト(笑)を付けてしまうと、さらに悪化してシフト抜けも頻繁になる程でした。
軽量なシフト握り玉を装着して改善はできましたが、あまり感触のいいミッションではありませんでした。

J54は5.375のファイナルは共通、最高ギアは直結1.000ですので、高速走行はどちらも同じ。
若干KM140のほうがファーで増速してる分だけ、ほんの僅か有利かと思いますが体感できるほどではないと思います。

T90搭載のゴーヨンは今となっては大変貴重です。
是非、そのままメンテナンスしてお乗りになられるのが宜しいかと思われますが、、、。
  1. 2014/07/29(火) 08:12:55 |
  2. URL |
  3. くみちょう #-
  4. [ 編集]

ご返答ありがとうございます。ご意見大変参考になりました。
ゴーヨンは購入することに決めました。ストローク短く決まって気持ちが良いシフトチェンジを体験してみたいです。なのでT90ミッションのままで乗ろうと思います。ありがとうございました。
  1. 2014/07/31(木) 01:26:07 |
  2. URL |
  3. masa nishioka #-
  4. [ 編集]

ジープライフ

ゴーヨンは歴代ジープの中でも魅力がないと言われてますが、なんのなんの生4DRのテイストとサウンド(一般人は騒音と呼ぶ)を知ってしまうと、もう他のジープには乗れないです(笑)。
24や36だと重すぎて走らないし(またそれも味ですが)、4DRは軽量な幌ゴーヨンが一番普段使いに適当だと思われます。
もちろん同じ4DR系でもゴーサンやゴーゴ―とは比べ物にならないぐらい、”遅い”ですが(爆)。
ステキな4DRライフをお送りください(笑)。
  1. 2014/07/31(木) 11:13:06 |
  2. URL |
  3. くみちょう #-
  4. [ 編集]

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ロクノニくみちょう

Author:ロクノニくみちょう
愛車日産サファリY60と、それにまつわる悲喜コモゴモな出来事を赤裸々に曝け出す西高東低の意味なしブログです(笑)。
”組長”(注1)と呼ばれる問題児が見た社会や、彼の偏った価値観をモザイク無しの直球勝負で書き綴る、不良中年現在進行形の異常日記でございます。
尚、ご覧になる貴方の人生になんら足しにはならないので見過ぎに注意し、必ず食後に1アクセス程度を心掛けてください。
またサファリ関連だと思ってもまるで参考にもならないので、真似をすると貴方の愛車の健康を著しく損なう恐れもあります。


(注1)組長とは、説明しよう。
t県はy市y張のアレ○クラー弓張という某所にて、公開秘密結社6年2組という世界征服と環境保全(爆)を目的としたチームを営んでいる、というコトもあったけど今はホームコースの閉鎖で休業中。
元走り屋今路外屋。残念ながら既婚。メタボからメタボ気味に改善後、再びメタボになりつつあったのでちょっと反省し再び改善中。某企業の某設計屋をやりつつ悪だくみも兼務で以下ゴニョゴニョ。
最近会社では”戦車持ち”なことが有名になり、他拠点からの目撃情報が本社の話題なるほどである。

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